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ヴィンテージシルバーと「いぶし」のお手入れ方法

ヴィンテージのシルバーリングとアゲートのカボション

ヴィンテージシルバーは、長い年月を空気や肌に触れ、引き出しの中で過ごしてきました。その表面には、やわらかなグレーの光沢、彫りの部分の深い色合い、よく身に着けられた場所の明るい輝きといった物語が刻まれています。その歴史を磨き落とさずにお手入れする方法をご紹介します。

銀が黒ずむ理由

銀は空気中や一部の食品、ゴム、特定の布に含まれる硫黄化合物と反応し、表面に薄く黒い層をつくります。これは汚れでも傷みでもありません。835や800など銀の含有率が低い合金は銅を多く含むため、925スターリングシルバーよりやや早く黒ずむことがあります。

いぶしは残す?落とす?

多くのヴィンテージ品では、彫りやくぼみの黒い色合いもデザインの一部です。模様に奥行きを与え、細部を引き立てます。平らで高い部分は明るく輝かせるのが好まれます。目安は「高いところは磨き、くぼみは残す」です。

やさしいお手入れ

  • シルバークロス(Nagoriのご注文には一枚お付けしています)で、円ではなくまっすぐ軽くこすります。
  • 石のない品は、ぬるま湯に中性洗剤を少し溶かし、やわらかいブラシで洗ってからすすぎ、やわらかい布で完全に乾かします。
  • 歯磨き粉、重曹、研磨剤は細かい傷の原因になるため避けてください。
  • シルバー用の浸け置き液は石のない品だけに、短時間でご使用ください。彫りのいぶしまで落ちてしまいます。

石付きの品

ターコイズ、ラピスラズリ、オニキスなどの天然石には特に注意が必要です。ターコイズとラピスラズリは多孔質で、水や洗剤、油分を吸うと色が変わることがあります。石のまわりの銀は乾いたクロスだけで拭き、決して浸け置きしないでください。

着用と保管

  • よく身に着ける銀ほど明るさを保ちます。肌との触れ合いが自然に磨いてくれます。
  • 香水、クリーム、ヘアスプレーの後に、最後に身に着けましょう。
  • 水泳、掃除、スポーツの際は外してください。
  • 一点ずつ小さな密閉袋やふた付きの箱に入れ、できれば変色防止シートと一緒に保管してください。

本物の銀は、年月を経ても価値を失いません。少しのお手入れで輝きはいつでも戻り、その物語はあなたとともに続いていきます。